2021・6・20 難治性がん啓発キャンペーンWEBセミナー 【がんゲノム医療を活かそう~肺がん・すい臓がんの診断と治療 患者・家族が期待すること~】を聴講して
みなさん初めまして。
北海道肺がん患者と家族の会の会計を担当いたしております石川和代と申します。
会員の皆様には毎月活動たよりで、その時々の受講した私のつたない文章をお届けしておりますが、この度、代表の内山さんよりホームページにも…とお話がありましたので先日聴講した難治性がん啓発キャンペーンWEBセミナーについてお話させて頂きたいと思います。
1.「リキッドバイオプシーの可能性について」 講師:谷口 浩也先生 (愛知県がんセンター)
2.「肺がん治療の最前線」講師:品川 尚文 先生 (北海道大学病院)
3.「膵がんの診断と治療」 講師:水上 裕輔先生 (旭川医科大学内科学講座)
4.パネルディスカッション「患者と家族が治療に期待すること」
・パネラー 谷口浩也先生、品川尚文先生、水上裕輔先生
患者会代表 寺澤孝男、内山浩美、眞島喜幸
当日は以上の内容で先生方がお話をして下さいました。そしてパネルディスカッションでは我らが内山さんもパネラーとして参加されておりました。
30分の講演内容でありましたがそれぞれのお話は、私達患者にとっては興味深く勉強になるものでした。
今回は谷口先生のお話を、また次回は品川先生のお話をお伝えしたいと思います。
谷口先生のリキッドバイオプシーのお話では、これまで肺がん治療においてゲノム治療をするときに、腫瘍組織でしかパネル検査が出来なかったものが体の体液や血液などでパネル検査ができるようになってきている事。
さらに3月にFoundationOne Liquid CDxという新しいパネル検査が承認されたそうでここ数カ月の間には臨床の現場で使えるようになってくると思います。との事でした。
*リキッドバイオプシーの検査のメリット
・組織パネル検査では結果がでるまで一カ月半 ⇒ リッキドだと2週間位で結果がくる
・体の中のがん細胞は一種類ではない ⇒ 治療によって変化しているがん細胞の進化を捉えられる可能性がある
*デメリット
・血液中にがん細胞が漏れ出てこないと結果がでない
・腎がん、脳腫瘍、皮膚がん、肺転移ではがん細胞を捉えにくい。
組織検査で捉えられなかったがリキッドバイオプシー検査で捉えられることも実際にあるそうで、2つの検査を受けることがとても大切だそうです。
お互いに補助的に検査を受ける事が出来れば、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などのゲノム治療にたどり着くことができる可能性が期待できる。
今後はがんの術後再発や早期発見への応用が期待されているとの事でした。
新しい検査や薬が出来ると選択肢が増えて、私達患者にとっても嬉しいことです。
組織検査と言えば気管支鏡検査ですが、私の中では最も苦痛だったものでしたので、血液でわかるの?なんて凄い!と思いましたが、両方の検査をする事が大切で…と(泣)。
やはり甘くはなかった…(笑)。
でも、組織パネル検査でゲノム治療にたどり着ける方は10%にとどまっている⇒リキッドバイオシー検査が加われば明らかにもっと多くの方が治療にたどりつける。
これはやっぱり嬉しい事ですよね。
この後は品川先生の肺がん治療のお話を聞いて、さらに治療は進化しているんだなぁと
実感させて頂きました。
長くなりましたので、それはまた、次回に。
ゲノム治療とは…からはじまってリキッドバイオプシーについてとてもわかりやすく、お話を頂きました。またこのお話も患者会で出来ればと思います。
はやく患者会したいですね~と今日も思っています。
コロナから逃げ切りましょうね~。 石川でした。
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